doshirote’s blog

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【投資研究_4回目】株式投資の研究(売上を上げるには資金が必要になる)

どうもー投資ロウトです!

今回は株式投資の研究という事で、儲かっている企業の特徴を会計の観点から確認していく研究となります。

売上を追いかける企業はお金が無くなりやすいのはなぜ?


こちらは難しいですが、まず以下の例を考えてください。

例) まずパン屋さんがあるとします。100万円の運転資金を持っているとして、人を雇うのにかかる人件費に月に20万。パンの原材料を用意するので月に20万かかっているとします。
そうすると運転を維持するためには、いくら費用があればいいかと言いますと、

項目名 金額
最初の所持金 1,000,000円
人件費 200,000円
原材料費 200,000円
残金 600,000円


こちらのように、まず最初は所持金100万円持っていました。しかし経営をしていくためには、人材を雇う20万円の費用が必要になります。そして製品であるパンを店頭に並べなくてはならないので、原材料費に月に20万かかっています。そうすると100万から人件費と原材料費を残した60万円の費用が残りました。


では次に考え方を移したいとします。今度はパンの原材料にかかるお金の3倍の値段で販売しているとします。仮に全てパンが売り切れた前提で考えると原材料費20万の3倍の価格で販売できているので、20万円*3倍=60万円売上を上げることができるようになりました。そうすると利益はどうなるでしょうか?


【それっぽい損益計算書

項目名 金額
売上高 600,000円
人件費 200,000円
原材料費 200,000円
今月の利益 200,000円


60万円の売上が立ったので、人件費と原材料費を差し引いた差額分の20万円利益を上げる事ができるようになりました。


では上記の例を踏まえてようやく本題に入りたいと思います。自分達のような個人投資家株式投資をするにあたって、会社の株価が上がっていくのかを確認するのに、売上高(売上)の伸び率を気にする分析手法である成長性分析がありますよね。このパン屋さんの売上を上げる為には、何をすれば上がるようになりますか?ということになります。


例)
・パンの販売数を増やす
・人件費を減らして利益を増やす(売上高は上がる訳ではない。)
・原材料費を抑える(価格を抑えれば経済学的には売上が上がる可能性があるが・・・)
・広告を打つ(パンの販売数に寄与する)


上記のように売上高を増やす・もしくは利益を増やす観点で記載して見ました。人件費を減らしたり、原材料費を抑えることによって、利益を増やすことはできますが、今回の売上高を上げるという点では異なっているので、こちらは対象外とすると、単純に売上高を増やそうとすると、パンの販売数を増やすか広告費を増やすという選択肢を取るようにする必要があります。


それが先ほどの表にどのような影響を与えるか見て見ましょう。

項目名 金額
最初の所持金 1,000,000円
人件費 200,000円
原材料費 400,000円
広告費 200,000円
残金 200,000円


先ほどの例に比べて、パンの販売数を増やすために、原材料を2倍仕入れて見ました。また販売量を増やしても買う人がいないと在庫が余るだけなので、広告も20万円うって見ました。そうすると元々60万円残金が残っていたのに対して、残金が20万円になってしまいました。


つまり何が言いたいかというと、売上高を上げるという単純な行為に見えて、実はそれを達成する為には多額の運転資金を伴いますよ!というお話になります。

投資における売上高を上げる施策について

先ほどの例はあくまで小さなパン屋さんに限ったお話で、投資の世界には様々な売上高を上げるための施策が存在します。

例)
・研究する為の費用を上げて、新製品を出す or 法律を厳守する or 競合他社と差別化を図る。
ROEを上げる為に、多額の資金を借り入れて自己資本比率を抑えて、リスクは上がるが、成長率とのトレードオフを図る。
棚卸資産を積み上げて、商品の販売ロスをなくす。


【用語説明】
ROE・・・当期純利益 / 自己資本*100で求められて、自分達投資家が投資をした資金に対して、どれ位の利益を生み出してくれるかを表す指標。
自己資本比率・・・全体の持っている資産に対して、借金をしていない資産の割合。高ければ高いほど、無借金経営をして安全度が高い事が分かる。
棚卸資産・・・商品の在庫などの事


というような事が考えられます。
研究する費用を上げるというのは、世界一の投資家であるウォーレンバフェットさんに言わせると、多額の研究する費用を必要とする事業は投資家を幸せにしないような発言をしています。どういうことかと言いますと、本当に優れたビジネスや製品があれば、研究する費用に予算を投じなくてもいい製品が永続的に資産を生み出してくれる!という事みたいです。


なので自動車などや航空事業関連の競争が激しいビジネスだと、利益も沢山出ないですが、多額の研究する費用を要するということで、厳しいというような感じになります。


ROEがめちゃめちゃ高い企業というのも、リスクがあります。ROE当期純利益 / 自己資本という計算式で計算することも可能ですが、自分の持っている借金ではないお金を減らして、銀行から多額の融資を受けてもこちらの比率を上げることができます。ROEが15%以上の高さがある企業は自己資本比率が30%以上あるかなどは確認してください。


【用語説明】
当期純利益・・・1年間会社が頑張って稼ぎ、税金などを差し引いて会社に残った利益の事。


棚卸資産に関してもかなりリスクがあります。というのも在庫を抱えれば抱えたほど、お客さんに対して、販売できなかったという危険性が下がります。そういった意味では、棚卸資産を無限に抱えておけばいいかというとそういうわけでもなく、先ほどパンの例を出しましたが、パンが売れなければ賞味期限が切れるので、処分をしなければなりません。


また棚卸資産を多く抱えれば、その分現金の保有比率が下がるので、支払いに困る危険性もあるという風になります。そういう場合は、流動比率という1年以内の短期間での支払い能力を確認する方法に従って、当座比率という棚卸資産を除いた1年以内に支払う能力を分析する分析方法もあるので、そちらも活用して見てください。

まとめ

また研究は引き続き進めていきたいと思います。そして視聴者や読者の方と一緒に立派な投資家になれるように頑張っていきたいと思います。
もし宜しければ、自分のyoutubeチャンネルに遊びに来てください!ご精読ありがとうございました。

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