doshirote’s blog

youtubeでの投資情報の補足や投資情報を発信

ここだけは見なければならない決算書とは!?

どうもー投資ロウトです。

今回は株式投資をする上で、ここはみたい指標を解説していきたいと思います。

安全性分析について

企業がずっと会社を続けていけるかどうかを判断するために安全性分析を行いますが、その中で次の項目をチェックする必要があります。


売上債権回転期間・・・(受取手形 + 売掛金) / 平均月商
→こちらで何がわかるかというと、会社が月に出す売上高の何倍のお金が回収されず掛金として計上されているかを表し、多ければ多いほど運転資金が多く必要とし経営に影響を及ぼします。」

できることであれば資金の回収を早くしないと、回収できないリスクも負ってしまうので、少ない方がいいに越した事がありません。

例)
50円のハイチュウを100個商品として仕入れて100円で100個月に売れるとします。

その支払いを3ヶ月の掛けで購入してもらったとすると、3ヶ月立たないとハイチュウの支払いが入ってこないので、50円のハイチュウ*100個*3ヶ月 = 15000円の運転資金が最低限ないと経営が回らないという状態になります。

逆に1ヶ月で回収できるとすると、50円のハイチュウ*100個*1ヶ月 = 5000円と1/3の運転資金があれば経営が回るので、少なければ少ないほど経営が回しやすくなる側面があります。


棚卸資産回転期間・・・棚卸資産 / 平均月商
→こちらは商品をきちんと捌けているかどうかを判断するための尺度として使われ、この指標が長期間で大きく変動する場合は、売上がきちんと立っていないと不良在庫となって、赤字になってしまう危険性を示しています。

例)
クロワッサン6個入りのパックがあるとします。

1つ50円で仕入れて200円で販売するとします。仮に10セットスーパーに並べたとして売り捌けなかった場合、賞味期限も来るので半額にするなどして、なんとか売り捌こうとします。

その為、通常商品というのは、正規の価格で全て売り捌けるわけではないので、通常は200円 - 50円で1つ売れるたびに150円利益が出たとしても、物によっては捌けないので、半額にしたとすると100円 - 50円で50円の利益、さらに物によっては賞味期限以内に売れないために処分をして50円の赤字というケースも容易に想定されます。


つまり商品によっては棚卸(商品)資産が溜まりすぎることで、結果として売り捌けない物が溜まり、商品の価値がなくなって会社が持っている資産から売れない不良在庫という形で会計上処理をするというケースも存在します。


棚卸資産回転期間で何が見たいかというと、商品の不良在庫の溜まり具合の傾向を長期的にウォッチすることで、会社の資産として商品として計上しているものの、突然不良在庫として処分することで、資産がなくなってしまうというのを監視したいという思いがあります。

収益性分析について

優待への投資や高配当株への投資であったとしても、収益性を見なくて株式投資をするというのは、とても危険な行為と言えます。

その上で、株式投資をするとなった場合は、以下の2点は見ていただきたい指標になります。


売上総利益・・・売上高 - 製造原価
→こちらの指標は企業のブランド力を表すと言われている

なぜこちらの売上総利益は企業のブランド力を表すと言われているのでしょうか?以下の例を見てください。

例)
S社とG社のスマートフォンがあるとします。
仮に製造原価はお互い4万円で販売価格はS社が13万でG社は11万だとします。
スマートフォンのスペックが同じで値段だけがそれぞれ違った場合でさらに売れた台数が全く同じだった場合は、S社とG社の差額の2万だけブランドに対して支払われた価格だったことになります。

もちろん流石にスペックが全く一緒などや売れた台数が全く同じなどということはあり得ないですが、自社の製品に対してどれだけの価格がつけられるかは企業が持っている潜在的な能力(ブランド)を表していることになります。

そのため、売れた代金 * 台数 = 売上高につながり、そしてかかった原材料を引いた売上総利益は企業が持っている潜在的なパワーを表している結果とも言えます。


②営業利益・・・売上高 - 製造原価 - 販売費と一般管理費
→こちらの指標は企業の稼ぐ力を表すと言われている

こちらの指標は先ほどの売上総利益に対して販売費と一般管理費が引かれた指標となりますが、販売費と一般管理費が引かれることによって、企業が経営する際にかかっている人件費などが引かれるので、企業がサービスを提供する際にかかっているコストを引いた企業価値を知ることができます。

ただこちらの注意点はこれだけで本当に良い企業かどうかを分析する指標としては言えないということです。それは薄利多売のように、利益は少ないけれどものがいっぱい売れているから結果として凄く儲かっている企業を見逃してしまう危険性があるからです。


ちなみにこちらの企業を見つけるには、ROEも同時に見た方がいいということになります。


また余談ですが、①売上総利益や②営業利益を見る際に、一時的いい数値だったから投資するというのも危険なので注意してください。
それはコロナでワクチン等で一時的に収益が上がった。や円安の影響で輸出が一時的に上がったなどの関係で、直近はすごく伸びていますが、5年などの長期スパンでは全然稼げていないという企業も存在するからです。

まとめ

と最低限見ないといけない決算書の指標について解説しました。
企業分析は他社分析やマーケット分析を始め、もっと様々な指標を見て投資ができれば投資効率が上がることに繋がります。少しずつちりつもになるかもですが、一緒に投資の勉強をしていきましょう!

ご精読ありがとうございました。youtubeで投資情報を発信していますので、良かったら遊びに来てくださいね!
www.youtube.com