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【非公開動画_REMAKE】流動比率の分析はなぜ行う必要があるのか?

どうもー投資ロウトです。

今回は株式投資を始めたばかりの人の為に、流動比率はなぜ分析しないといけないのかについてお話ししていきます。

そもそも流動比率って何?

流動比率は「流動資産 / 流動負債 * 100」の値で求められる比率の事です。
【用語解説】
流動資産・・・1年以内に換金できる資産のこと
・流動負債・・・1年以内に支払い予定のお金のこと

ではこれらを計算することで何が得られるのでしょうか?


結論から言うと、会社が短期的に倒産などしないリスクを確認することができます。
なぜそれが確認できるかというと、次の例を確認してみましょう。

【例】
あるサラリーマンがいたとします。
その人が生活を行うのに必要な生活費は、月に13万出費しているとします。
すると13万 * 12ヶ月 = 156万年間に支出する金額がかかります。

だとすると今156万の現金を持っていたらどうでしょうか?
そうすると先ほどの流動資産が156万で、流動負債が156万。つまり156/ 156 * 100 = 100%となりました。
つまり生活する分のお金もあるし、支出する額と一緒なので、安全ですよ!という事になります。


【例2】
では今度は資金繰りに困っている人で考えてみましょう。
持っている資金は先ほどと変わらない156万だったとします。

次に支出を月に16万まで増えていくとするとどうでしょうか?
16万 * 12ヶ月 = 192万
だとすると流動資産が156万、流動負債が192万。つまり156/ 192* 100 = 81.25%となります。

ただし、当然支出が肥えているということは、どこかから資金調達をする必要があります。
だとすると銀行からお金を借りて自己資本比率が下がってしまったり、株を発行して資金を調達したり、何かしら企業は手を打つ必要があります。

ウォーレンバフェットさんは流動比率が100%を下回ってもいいというのはどういうこと?

ウォーレンバフェットさんは世界一の株式投資家です。その投資家は、流動比率が100%を下回っても
収益力があれば支払いが滞ることがないといいます。それはどういうことなのでしょうか?


先ほどの【例2】を振り返ってください。先ほどは13万月々に支払うお金を持っているけれど、支出は16万でした。
ただこの例ではサラリーマンとしての所得について触れられていません。
なので16万 - 13万 = 3万と足りない分を給料として貰うことができればペイする事ができますよね。
なので流動比率が100%を下回っても事業から得られる所得がかなり高く、なおかつお金が循環できれば
流動比率が100%を下回っても問題ないというお話になります。

流動比率を100%下回る企業側のメリットはあるのか?

では先ほど流動比率が100%を下回っても事業の収益が高く、収益を得られるのであれば問題ないとお話ししましたが、だからと言って、流動比率が100%を下回るのがリスクが高く、投資家も避けるのであれば、企業がわざわざ流動比率を100%下回るメリットはなんなんだろう?という疑問にぶち当たると思います。


結論から言うと、資産の効率化を図れるという結論になります。といってもなんのこっちゃさっぱり分からんと感じられる方も多いと思いますが、資金を少なく持っておくと言うことをする事ができれば、他の経営指標に良い影響を及ぼす事ができます。


まずはROE株式投資をやっていると必ず出てくるといっても過言ではないこの指標。
ROEは「当期純利益/ 自己資本 * 100」で求められます。
【用語解説】
当期純利益・・・1年を通して会社が経費や税金諸々引かれた後に残るお金のこと
自己資本・・・会社が無借金で保有している会社自身のお金


なので、自己資本が減れば減るほど、ROEの値が高くなり、他の投資家から見て優良な企業に見えます。
また資本回転率も同様の事が言えます。
資本回転率は「売上高/ 総資本 * 100」
【用語解説】
・売上高・・・商品やサービスなどが売れた総量
自己資本・・・会社が無借金で保有している会社自身のお金


要は持っている資産が圧縮(減らせば減らすほど)こちらも資産効率がいい稼げる企業という印象が残ります。
その為、資本が少なければ少ないほど優秀に見えるというのがあります。

流動比率を見てOKだけじゃ駄目

流動比率は、100%を超えたから安全!OK!と見たりしていないでしょうか?実は流動比率はあくまで
指標なのでさらに見る必要があるよ!というお話になります。

やはり重要なのは、流動比率の中身ですね。持っている資金の大半が売掛金だったらどうでしょうか?
【用語解説】
売掛金・・・売ったお金がPayPayやSuica、クレジットカードのように電子決済などの場合は、お金がクレジット会社から入るまで入らなかったりする。

お金が入らないと経営が回せませんね。なので流動比率の中の現金などの換金しやすいお金がどれ位の割合であるの?などを見ることが重要です。
当座比率という概念もありますが、一旦ここでは省略しますが、そういった動かしやすいお金をみるというのもとても大事なのでそちらを確認してみてください。

また売掛金などがあまりにも多い場合は、粉飾決算を行なっている危険性もあるので、ここも今回の対象外ですが、注意してください。

まとめ

・単純に流動比率といっても、指標だけを追うのではなく、その数値が持つ意味を理解すること。
流動資産の中身を確認し、企業が本当に健全かどうかを理解するようにする。

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