どうもー投資ロウトです!
今回は視聴者の方から「ヴィア・ホールディングス(7918)」で優待を検討しているんだけれど、意見を聞かせて欲しい!とのご要望を頂きました。
結論としては、この企業はお勧めできないとなります。
その理由は、安全性がかなり低く、事業再生ADRという債務超過状態の企業が上場を維持する為に取る手続きを取っていること。また継続前提疑義注記という会社がかなり危険という信号も出ており、また財務状況やお金の循環を見ても、かなり危険性が高い為です。
※「事業再生ADR」と「継続前提疑義注記」は下で解説しています。
ではその内容について確認を行なっていきましょう!(2022/6/24に分析)
気になるヴィア・ホールディングスの優待や配当は?
株価 | PER | PBR | 総合利回り | |
---|---|---|---|---|
2022/6/24 | 146 | 8.96 | -1.43 | 17.1% |
総合利回りは17.1%とこれは怪物級の利回りですよね!とても魅力的に見えますね^^
投資金額が14600円に対して、100株だと2500円も貰えるのでとても利回りが高くなっています。
この企業は買った方がいいの?
冒頭でも危険度が高いとお話しさせて頂きましたが、この企業は株主優待の投資家として買った方がいいのでしょうか?
安全度 | 収益力 | 成長性 | 買い時か | 利回り | |
---|---|---|---|---|---|
2022年 | E | E | E | E | S |
それでは安全度からです。冒頭でお話ししました「継続前提疑義注記」、「事業再生ADR」というあまり馴染みのない言葉が出ているので何のこっちゃ分からない方も多いかもしれません。
まず「継続前提疑義注記」というのものがこの企業に出ております。こちらは、以下の条件の時に付くようになっています。
種別 | 条件 |
---|---|
財務指標関係 | ・ 売上高の著しい減少○ ・ 継続的な営業損失の発生又は営業キャッシュ・フローのマイナス○ ・ 重要な営業損失、経常損失又は当期純損失の計上 ・ 債務超過○ |
財務活動関係 | ・ 営業債務の返済の困難性○ ・ 借入金の返済条項の不履行や履行の困難性○ ・ 社債等の償還の困難性 |
営業活動関係 | ・ 主要な仕入先からの与信又は取引継続の拒絶 ・ 重要な市場又は得意先の喪失 |
その他 | ・ 巨額な損害賠償金の負担の可能性 ・ ブランド・イメージの著しい悪化 |
決算書を読みましたが、○が付いているものは、当てはまる可能性が高いと感じている箇所となります。なのでざっくり言うと財務面に厳しい状況を負っている可能性が高いです。
では次に「事業再生ADR」についてです。こちらは自分もあまり分かっていなかったので、調べたところ「上場廃止基準に抵触せず、債務超過状態の継続や時価総額の基準割れなど実質的上場廃止基準に抵触しない限り、上場会社は上場の維持が可能」という記載がある箇所を見つけました。つまりどう言うことかというと、お金を貸している銀行などが、もう経営が厳しいし倒産などしてしまう位厳しい状態だから、借金を軽くしたりするから、頑張って!みたいな事を言っています。
※こちらのサイトより参照
※【用語解説】債務超過とは・・・持っている資産より、借金の方が上回っている状態のことで、会社がお金が無くて経営に行き詰まっている状態の事を言います!
※【用語解説】時価総額とは・・・株価 × 発行済株式数の計算式で求められ、会社が現在どれくらいの価値かを示します!
最新の決算短信を確認した所、この事業再生ADRが認められたことによって、流動負債や固定負債が「猶予もしくは減免」された事により、資産状況は大分改善されましたが、
コロナの時短による助成金を受け取ることで、当期純利益が出ている状態なので、油断はできないと思います。
※【用語解説】流動負債・・・1年以内に返さないといけない借金
※【用語解説】固定負債・・・2〜3年以上の長いスパンで借りている借金
収益力や成長性に関しては、4期連続営業赤字なので、稼げている状況ではないです。また売上高も急激に下落しているので、この指標となっております。